更新日:11月6日(水)
初冬の里山探検の11月3日(日)を実施しました。
11月3日(日)のハイライトです。キノコやマイマイ、小昆虫からふれあい広場でのコハクチョウ&オオハクチョウまで幅広く里山の冬のはじまりを満喫しました♪
小休憩中に観察したカタツムリ(マイマイ)。小さな時間も昆虫の目になって地上を探すとたくさんの発見が。4種のカタツムリを見比べました。
キノコの仲間や樹林の中で、越冬するチョウ類、晩秋から出現するオスのスズメバチなどを観察しました。(キノコを説明する講師)
秋の終わりには、こんなチョウがいるかもよ♪とお伝えしたら早速発見。秋の里山探検2023の探検バッチの主人公でした。良く発見できましたウラナミシジミ。
こちらも休憩中に。海藻のような見た目ですがシダ植物のヒメミズワラビの胞子葉。
メンバーの誰も欠けることなく最後まで歩きました!ふれあい広場で全員でヨシ原などに生息する絶滅危惧のタカの仲間チュウヒを観察できたのはラッキーでした!
写真:参加者のみなさま、常総みどりの会
秋の自然教室デイキャンプを実施しました。
10月12日(土)a.k parkの橘敦子講師を招き、あすなろの里で秋の自然観察と薬草バーム作りを行いました。秋の自然観察では、前半は当園の自然教室指導員によるプチ探検を行いました。茨城県レッドデータブックにも掲載されるワタラセツリフネソウや園内の動植物の観察を行い、木の実や動物との関係やイネ科草本類に集まるたくさんのバッタ類やキラキラ輝く晩秋のアオイトトンボ類を見つけました。後半は、セイタカアワダチソウを抜き取り、薬草バーム作りや植物の見分けクイズなどで会場が盛り上がりました。全て終わった後は焚き火を囲いサプライズのたこ焼きパーティもあったりと終始にぎやかなデイキャンプイベントになりました。身近なものを活用して生物の営みを知るだけではなく、防災や役立つ知識につなげるのもまた自然教室体験の楽しみですね。
講師の橘敦子氏によるバーム作りでは植物にまつわるクイズやビンゴもあり盛り上がりました♪
子どもたちは裸足になったり、木に登ったり。それぞれデイキャンプの楽しみ方。
当園、自然教室の指導員によるスズメバチの巣のレクチャー
夜、手元が見えなくなるまでマシュマロやたこ焼きパーティをして盛り上がりました。
現在、園内のワタラセツリフネソウは花期が終わりつつあります。常総市において旧水海道市で本種が確認できているのは当園のみとなります。
夜の里山探検を実施しました。
夜の里山探検では、一言主神社コースでは神社北西部の樹林や南部の湿地を歩き樹林帯と湿地環境の生物を観察しました。泉福寺コースでは大谷口の休耕田やその周りの樹林、江川沿い河畔林を観察しました。今年も「光といきもの」の関係を中心に楽しく学び観察しました。各コース湿地では、わずかにヘイケボタルの光も確認できましたね。両コース樹林帯に向かう田畑の道では夕刻から花をつけるメマツヨイグサやカラスウリの花を観察したり、草原から聞こえるハラオカメコオロギなどの音色もキャッチ。鳴く虫は、回を重ねるごとに種数も増えていき17日(最終回)ではカンタンやスズムシ、アオマツムシ、ハヤシノウマオイと多くの音色が共鳴し合い小さな演奏会を催していました。樹林の中では、「つかまえず見て楽しもう!」と参加者全員で観察し発見するのを楽しみました。樹液には、カブトムシやコクワガタ(あるいはノコギリクワガタ)。夏の夜よく出会う2種も実はちがう仲間…何がちがうか触角を観察した回もありましたね。ライトトラップでは多くのコガネムシの仲間の中に、里山二次林の灯火では集まるアカアシオオアオカミキリや定番のアブラゼミ。時に昼夜問わずモンスズメバチも集まったり!?探検隊は一時ヒヤリとしましたが行く先々では数えきれない出会いがありました。また、昼間も目にするノシメトンボも灯火(ライトトラップ)に集まったり、道を照らすと昼間は見られなかったアオオサムシが歩行したり、灯火器具のそばで小昆虫たちを狙うカマキリは複眼が黒かったり…今回も不思議いっぱいでした。ご参加ありがとございます!次回秋の探検もお待ちしております。
講師:坂入 真史
写真:坂田育代さま
写真、まだ続きます。後ほど。
春の自然教室デイキャンプを実施しました。
4月27日(土)計53名のご参加がありました。菅生沼は茨城県最大の自然環境保全地域であり多数の動植物が観察できます。開催日の27日(土)は菅生沼の通行路や畔の周りにはびこる外来種のオオブタクサやセイタカアワダチソウの除草作業を行い、それらを観察後に天ぷらにして参加者で食しました。探検中は当園の自然教室における指導員である坂入真史による案内で春の菅生沼を歩きました。「菅生沼」の名前の由来にもなる植物スゲの仲間であるヤワラスゲやウマスゲ、絶滅危惧植物のヤガミスゲを観察し貴重な湿地を観察しました。道中は、子ども参加者に人気の昆虫では草の間を小さく移動するイトトンボの仲間であるアオモンイトトンボや絶滅が心配されるセセリチョウの仲間のギンイチモンジセセリにも出会いました。天ぷらを楽しむパーティでは以前春のわくわくフェアで秘密基地大作戦の講師などをしていただいた橘敦子先生が空き缶炊飯を披露してくださいました。第2回目は5月25日(土)を予定しています。
ヤガミスゲ
ヤワラスゲ
ウマスゲ
次回は、5月25日(土)!!
写真:赤城綾さま、幕内千夏さま、橘敦子さま
春の里山探検2024を実施しました。
3月30日(土)、4月6日(土)の2日間春の里山探検2024を開催しました。91名の参加申込をいただき計65名のご参加がありました。今回は、昆虫類やその他の動物に色がどう見えるのか。虫たちと花の関係を意識しながら菅生沼を探検しました。葉や花茎にとまるモンシロチョウやギシギシ類で卵から成虫までコガタルリハムシを観察したり。子ども参加者の皆さんは春に一斉に咲きだした野草群落の中を探偵の様に目をこらし虫探し!地表徘徊するウヅキコモリグモやキクヅキコモリグモが卵嚢(のう)腹部にぶらさげて保護していました。また、探検中は観察するチャンスが少なかったですが、菅生沼で野鳥のヒクイナのさえずりを確認したり、ツバメの存在をあちらこちらで確認したり、渡来してきた夏鳥のサシバが空を通過し季節の変化を感じるようになりました。次回は初夏の里山探検2024を開催予定です‼
●4月6日回
●3月30日回
●おまけ:春にだけ成虫が見られるイボタガ。複雑な模様や眼状紋を持つ独特のデザイン。
令和6年度自然教室事業
令和6年度(2024年4月~)自然教室計画となります。なお、各事業は約一カ月前の募集開始となります。当園主催事業でないものにつきましては(〇)、里山探検や里山プロジェクト関連の参加者様にご案内をしております事業となりますので下記の連絡先にお問い合わせください。
問い合わせ・shizencyousakai.asunaro@gmail.com
菅生沼野焼き
1月28日(日)ミュージアムパーク茨城県自然博物館主催による菅生沼野焼きが行われました。1月21日(日)に実施予定でしたが、雨天延期となりました。子どもたちの参加行事としては中止となり関係者のみでの実施となりました。菅生沼を考える会などの多くの地元有志によるボランティアが集まり当園職員も参加しました。防火帯の草刈り等の後、博物館職員による絶滅危惧植物保全のためのオギ・ヨシ群落地帯の野焼きが行われました。大きな炎を見ると「これで植物の種子は大丈夫なのか?」と心配になりますが、地表の温度は約50℃程度。地上部でも200℃~300℃とのことです。この温度も植物にとって大切なあたたかさなのかもしれません。野焼きにより、絶滅危惧植物のタチスミレなどの希少植物の開花を期待します。元来の野焼きは、葦簀や屋根材に使用するためオギやヨシを刈り取っていました。私たちの生活も変化し行われなくなった野焼き。常総市で継続される貴重な行事の一つです。
ミニ門松と新年
新年明けましておめでとうごいざます。2024年もあすなろの里をどうぞよろしくお願いします。昨年は12月24日(日)ミニ門松作り体験教室が行われ166名の参加がありました。午前は青少年育成常総市民会議菅生支部の倉持考先生、午後は水海道あすなろの里より坂入真史が講師となり日本古来の歳末文化を彩る門松を一から組み立てました。参加者はあすなろの里の田んぼで育った稲わらを一本一本丁寧に土台の竹(モウソウチク)に貼り付け、三本で一組のシノダケ(メダケ)をカットしました。佳境に入ると、お飾りとしてセンリョウやクロガネモチ、キンカンが彩られそれぞれ個性が活きた作品が出来上がりました。最後のアクセントになるゴージャスな水引き飾りは倉持先生のお手製。あすなろの里のミニ門松用に刺すだけのタイプに加工してあり、みなさま迷わず使用できていたようでした。会場内には、里山のさまざまな縁起木や竹・ササ類がディスプレイされ、あすなろの里の坂入による稲わらに作られたジガバチ類の生態解説があったり、天井まで届くほど長いササ類や竹との違い(稈鞘が剥がれ落ちるかどうか等)をレクチャーしたりと会場内では参加者が各々の楽しみを満喫していました。たくさんのご参加誠にありがとうございます。
しめ飾り&しめ縄飾り体験を実施しました。
12月3日(日)しめ飾り&ミニしめ縄飾り体験を実施しました。計39名のご参加ありがとうございます!「しめ縄の本体は雲を表し、しでは雷を表します。自然を表すことで五穀豊穣を願う意味もあります。」「皆さん、願いをこめてつくってね!」講師のレクチャーの後、参加者は親子で協力しながら手と手を合わせ、稲わらを束ねて、よじって、編み込んで素敵な作品たちが出来上がりました。稲わらはあすなろの里のみんなの田んぼで収穫した稲わらを使用させていただきました。今度はクリスマスツリー作り!ぜひご参加おまちしています♪(職員S)
次はミニクリスマスツリーを開催します♪ぜひご参加お待ちしています(職員S)
あすなろミニ門松の材料を準備中♪
12月2日(土)ミニ門松作り教室にむけ青少年育成常総市民会議菅生支部会員・あすなろの里職員で稲わらををすいたり、ジュートひも(麻ひも)やササやタケを裁断する作業を行いました。稲わらは田んぼ長期体験にて皆さまと作付け&収穫した稲わらです。稲わらは植物体全体が小麦色に変化していましたが収穫後に屋内で保管したことで青々としたわらも混じり、自然な風合いがさわやかでした。元気に育った稲わらの中には二番穂のもみが入っておりました。この後、キンカン、ナンテン(あるいはセンリョウ)などの飾りに使用する実を集めます。ミニ門松の材料は、お住まいの地域によって一部困難なものもございますが、製作の手順書を公開する予定です♪
続秋の里山探検を実施しました。
11月23日(木・祝)坂東市の逆井城跡公園にて戦国時代の砦が残る、茨城県指定の史跡公園である「逆井城跡公園」にて初冬を迎える里山の動植物観察を行いました。敵兵の侵入を防ぐ二層櫓や井楼矢倉など歴史的な構造が在存しており、建物を囲む緑地に保全された林地が広がり小春日和の散策が楽しめました。樹木からそり出る枝木に残るアシナガバチの巣や樹皮につき気配を消すカマキリ、茅葺の屋根材などにつく地衣類などおもしろい発見がありましたね。秋晴れの中あたたかい日差しがふりそそぐと来春まで越冬を行うチョウやトンボが時おり飛翔し観察できました。草地では、季節外れのスミレの仲間「ヒメスミレ」があちこちに。キク科などのロゼット葉の隙間には、冬に胞子葉が花の様に立ち上がる「フユノハナワラビ」。フユノハナワラビは良く見るけれど生態はご存じでない方もいらしゃいましたね。みなさんが見る景色の中には不思議がいっぱいです。フユノハナワラビは山地や自然度が高いエリアでは、種類も多く識別が難しいシダ植物ですが冬に植物にも目を向けていただきたく今回のテーマのひとつにしました。本回にて、全ての秋の里山探検が終了しました。計97名のご参加誠にありがとうございます。
講師 坂入 真史
何の実かな?誰が食べるのか考えてみよう!
季節外れのヒメスミレ。小春日和のあたたかい草地にて。
フユノハナワラビ。てっぺんのツブツブから胞子を出します。
たくさんのご参加ありがとうございます!!
おまけ:もひかん頭がチャーミングなエゾギクキンウワバ。
写真協力:坂田育代さま・赤城綾さま
自然科学教育普及団体地球レーベルの地球らいぶ12月号にて今回の観察会の様子が掲載されます。
収穫米の引き渡しをしています。
たくさんの生き物たちに出会い、みんなで育てた貴重なお米です。
田んぼでの活動をふりかえると、今年もたくさんの生き物との出会いがありました。
春の田植えでは日本に渡ってきたばかりのタカの仲間サシバの声が谷津田に響き、誰もいなくなった田んぼでひそかにカエルをねらっていました。水を張ったばかりの田んぼでは昼間からシュレーゲルアガエルの大合唱を楽しみました。初夏から夏休みにかけては季節を象徴するように野草ハンゲショウが小川に一斉に開花し体色が真っ赤なショウジョウトンボが田んぼと小川の周りを行き来していましたね。7月・8月と田んぼの草取りに来ると、子どもたちが網をふってもなかなかつかまらないアオヤンマやウチワヤンマが背の高い抽水植物のてっぺんにとまり一休み。網を使うのは、子どもたちをわき目に密かに獲物を捕らえるコガネグモの方が一枚上手だったようです。収穫の秋にはコオロギやバッタがあちらこちらに。春に芽吹き大きく育ったウドの葉っぱではカマキリが隠れて狩りをしていました。晩秋に姿を消す夏鳥のチョウサギは稲刈り後の静かな田んぼに降り立ち、アマガエルより一回り大きなトウキョウダルマガエルを嘴を自在に操り一呑。
これから本格的な冬がきます。稲刈りが終わった田んぼでも物語は続きます。
今年も菅生沼にハクチョウがやってきました。
寒さが厳しい北国から、渡り鳥が越冬のため日本へ渡来する時期。茨城県でも目的地への「渡り」の途中に立ち寄る群れ、国内間で小さな移動をするなど、水禽類の様々な動きを目にするようになりました。ここ菅生沼では、本日10月18日カモの仲間「コハクチョウ」5羽の今期初飛来を確認しました。本種については、昨年に比べると2日程遅い記録となります。菅生沼で観察するときは、菓子類・パンくずなどの「えさやり」は行わず、静かに観察しましょう。来年3月中旬まで越冬するとされます。今後の個体数の推移なども含め、経過を観察していきます。またハクチョウに限らず、周辺の樹林帯や農耕地で越冬する渡り鳥が今後秋が深まるに連れ観察できるでしょう。
菅生沼観察会&エコアップを実施しました。
9月30日(土)秋の里山探検で菅生沼下沼・あすなろ橋~菅生沼ふれあい広場を散策しました。里山探検では、必ずテーマとなる生き物を探検バッチに表現していますが、今回は秋のシジミチョウ。シジミチョウの仲間は一般に小さな仲間が多いですが、それぞれホストとなる植物の近くで異なる種が飛び回っており、形や姿は似ていても異なる場所で生息していることがわかりました。チョウ類についても、自宅や公園で観察できるものの中には一年間の多くの時期観察できるものもあれば、限定した時期に発生する成虫を観察できるものがいます。私たちのそばでも意外と気がつくことが少ない動植物にスポットライトを当てるのも醍醐味であると考えています。菅生沼では、色とりどりの植物が群生しており、植物の役割を考察しました。春と秋の植物はどう違うのだろうね?この実は誰が食べるのかな?おもしろい答えがたくさん出ました。撹乱に起因していた可能性がある絶滅危惧植物などにも出会えました。
観察後は、菅生沼下沼の一部エリアのオオブタクサやセイタカアワダチソウの除草・抜き取りを行いました。「外来種が悪い。」ではなく、これらの植物が枯れて残ると最終的にどうなるのか?想像しながら、一つの実験として子どもたちと実施しました。今回の探検では事前に、筆者もお世話になっているミュージアムパーク茨城県自然博物館の研究者方とお話をし初の取り組みを行いました。お忙しい中ご相談にのっていただきありがとうございます。また、共感し同行くださいました9名のボランティア方につきましては厚く御礼申し上げます。除草した植物は、すべて袋詰めし計26袋あすなろの里で持ち帰りました。作業前後にツミに遭遇したり、トノサマバッタやメスグロヒョウモンを発見したり小さなラッキーもたくさんありました。また、次回計画してまいります。よろしくお願いいたします。
講師 坂入 真史
田んぼ長期体験稲刈りを実施しました。
9月16日(土)・18日(月・祝)をはじめ9月中に一般・小学校児童さん等により実施された田んぼ長期体験の稲刈りが終了しました。4ヵ月間育てたイネを収穫し、おだがけと脱穀作業を参加者の方々と行いました。稲刈り鎌を初めて使用する子どもたちは、率先して刈り進めた通路がモグラの穴の様な一本道になっており、保護者の方々より「(稲束を)縛る作業が間に合わないよ~」と、笑いも起きていました。稲束をおだがけまで運び、昔ながらの千歯こきや唐箕のレクチャーのあと、足踏み式脱穀機を用いて1束1束脱穀するまで体験を行いました。一般回では稲刈り中に、保護者の方々や当園スタッフでもありボランティアグループ常総みどりの会の長谷川としえ会長が、炊き出し・豚汁を準備してくださり新米おにぎりや豚汁を試食しました。脱穀していただいたモミは精米後、参加者のみなさまへ配布します。12月24日(日)は収穫した稲藁を用いてミニ門松作りを予定しております。協力団体である常総市青少年育成市民会議菅生支部様と今年度の協議が終わりましたら募集を行いますのでもうしばらくお待ちください。なお稲刈り単体の体験については、お問合せを多数いただきましたが、ご対応できるスタッフ・指導者の人数等の兼ね合いより未収穫田んぼの稲刈りのみの体験募集は今年度も中止いたしました。恐れ入りますが、次年度田んぼ長期体験の田植え回からの募集までお待ちください。
~多様性の宝庫であるみんなの田んぼでは、講師とたくさんの生き物たちの命の繋がりを学習しました。今期も化成肥料の施肥・農薬を使用しない、中干しの調整等を行ったところ興味深い発見もありました。冬は、更に多様性ある田んぼ作りにチャレンジするため農家の方と相談し冬水田んぼに取り組もうと考えております。あらためてたくさんのご参加誠にありがとうございます。~
(みんなの田んぼの動植物と冬にむけて…については、別機会にご報告します!)
田んぼ長期体験おだがけ作りを行いました。
秋の収穫体験の稲刈りががまもなく行われますが、例年事務局で準備していた「おだがけ」について、今年は一部制作のお手伝いをしていただきました!元来は、おだがけは収穫した稲を効率的に天日干しするため圃場の中に設置することが一般でしたが、園では脱穀体験も同時に実施するため場外に設置しております。参加した子どもたちは、用意した竹を組み立てる作業、スタッフが麻縄で縛る際に、ゆるまないように竹を支えてくださったり、麻縄を切って準備いただきました。田植えや稲刈り、除草作業も1人では困難ですが、本日のおだがけ制作も多人数で力を合わせることで、トラブルなく楽しく完成させることができました。農家の方は稲刈りのため多数の農具をそろえ機械をメンテナスしたり、今が多忙な時期です。私たちも稲刈りに向けて漏れなく準備を進めていきたいと思います。炎天下の中ではございましたが、予定より早くおだがけを設置することができました!ご協力ありがとうございます。
田んぼの稲が大きく育ちました。
スタッフ撮影。9月は予定通り稲刈りができそうです!
夜の里山探検最終回を実施しました。
8月19日(土)夜の里山探検(最終回)を実施しました。7月には少なかった鳴く虫の声も多数確認しました。前半はアオマツムシ、カンタンなどの鳴き声を楽しみながらホタルの光を観察し、後半は樹液に集まるノコギリクワガタやアカマダラハナムグリ等のコウチュウ類、灯火に集まる多種多様な虫を観察しました。過去3回に比べカブトムシが少なかったのは印象的でしたね。虫たちが集まる場所に限らず、夜に咲く花々のそばには葉上のセスジツユムシやホシハラビロヘリカメムシ、コンクリート上で歩行するハラビロカマキリを発見。子どもたちの「見つける力」は闇夜の中でも健在で驚かされました。灯火に、モンスズメバチが集まってきてヒヤヒヤしましたが…、探検中大きな怪我やトラブルはなく無事ゴールまでたどり着くことが出来ました。最後に灯火にやってきたヤママユは茨城県指定の準絶滅危惧の蛾類です。ドキっとするような翅の模様(眼状紋)や大人の手のひらサイズの大型のヤママユガ科の仲間ですが、大きな存在感とは裏腹に口器がなく、成虫は何も食べず、短い期間の間に交尾をします。大塚戸町や菅生町では先祖の霊と呼ばれていました。お盆も終わり、夏休みも残りわずか。秋に移行すると動植物も変化しますので、引き続き身近な命をウォッチしていきましょう!
講師 坂入 真史
地球レーベルとあすなろの里の共同企画ペルセウス座流星群と土星をみよう!を開催しました。
8月12日(土)あすなろの里多目的広場で、夏の星空観察会を行いました。広場でそれぞれがレジャーシートを敷き、ゆっくりと夜のひと時を楽しみました。流れ星を見つけ願い事をしたり地球ーベルの細谷正夫先生が望遠鏡で合わせた土星を観察したり、特別な夜となりました。
写真:のまま 様
イネの花が咲きました。
7月1日(土),8月12日(土)田んぼ長期体験2023観察会が終了し、残すところ稲刈りを待つのみとなりました。各回ともにたくさんのいきものたちとも出会えました。田んぼは、米や農作物を作る大事な場所であると同時に、人間が作った二次的環境に適応しながらいきものたちも独自の生態系を作り上げてきました。稲刈りでは、楽しい収穫体験と美味しいお米を味わい、秋を感じるたくさんのいきものたちに出会えるでしょう。
7月の夜の里山探検計3回を実施しました。
7月22日(土),23日(日),29日(土)夜の里山探検では、普段は観察できない夜に活動するいきものたちを観察しました。鳴く虫、発光する虫、樹液に集まる虫、夜という特別な時間は昼間とは違った楽しみがあるようです。ライトトラップも設置し、多数のカミキリムシやコガネムシなどにも出会えました。「誰がたくさんゲットできるかの虫取り大会ではなく、何を食べてどこへ集まるのかをじっくり観察しよう。」という約束で、採集ではなくみんなで観察しながらいきものの生態を学びました。各回本当にたくさんの参加者にお集まりいただきました。ありがとうございます。最終回は8月19日(土)です。
講師 坂入 真史
写真:坂田育代 様
水辺の生き物観察会が開催されました。
7月8日(土)菅生・大塚戸子ども育成会・菅生沼遊水みどりの会(菅生沼土地改良区)による田んぼの水路に棲息している生き物観察会を行いました。当園職員も講師で参加をいたしました。菅生沼土地改良区内(小金地区)の水路やあぜ道を歩き、たくさんの生き物を観察しました。ガマやショウブがある水域では陸上でヌマガエルやわたしたちの背丈より少し高い位置をシオカラトンボが行き来していました。水辺では、ヒメタイコウチやヒメアメンボ、タニシ類をすくったり夏の身近な生き物を観察することが出来ました。「メダカ見つけた!!」との声もあり、捕虫網と虫かごをもった児童さんたちの笑顔が夏の暑さに負けないくらい輝いていました。ふれあい広場では、両会によるかき氷の提供(実は皆さん楽しみにしていた様子)を待ちながら列に並んでいると、植栽された木に存在感のあるイモムシが…、講師が「イチモンジチョウの幼虫だ!」最後まで生き物熱がおさまらない観察会でした。ゴミ拾いと観察会のあとに食べたかき氷は、何倍も美味しかったです。
自然環境保全地域「菅生沼」について
あすなろの里の園内からは直接観察はできませんが、菅生沼の南側(下沼)の「菅生沼ふれあい広場」は、菅生沼を考える会により整備された駐車場つきの探鳥場所がございますので、ふれあい広場にお車をとめて沼のそばで観察するのことも可能です。あすなろの里からお車で向かうための地図もお渡ししていますので、お寄りの際は窓口にお声がけください。野鳥を観察するときは、大声を出さず、静かに観察しましょう。園内からアクセス可能なあすなろ橋・ふれあい橋からは身近なカモ類やヨシ原の小鳥を観察できます。また、ふれあい橋を渡ると対岸のミュージアムパーク茨城県自然博物館へ行くことができます。(土日祝及び特定日は予約制・別料金)
あすなろの里では、菅生沼とあすなろの里の動植物を調べる自然調査会も実施しています。
http://asunaronosato.net/%e8%87%aa%e7%84%b6%e8%aa%bf%e6%9f%bb%e4%bc%9a/
菅生沼とは
菅生沼は坂東市と常総市の境界にあり、南北約5キロメートル、東西の幅は約200~500メートルの細長い沼です。菅生沼は茨城県条例により自然環境保全地域に指定され、加え鳥獣保護区における特別保護地区にも指定されます。沼に生息する魚類や飛来する鳥類、そして岸辺で見かける昆虫や野草の種類がきわめて豊富であることがその理由です。中でも鳥類は豊富で、冬になると菅生沼で越冬する300羽近いコハクチョウ等のカモ類、猛禽類、そのほか多種多様な小鳥を観察可能です。
沼には江川、飯沼川、東仁連川という三本の川が流れ込んでおり、水は菅生沼を経て法師戸水門から利根川へと注ぎます。地元では反町堤を境に上沼、下沼と呼んでいて、いずれも環境の異なる水鳥を観察できる探鳥地として知られています。現在も、日本野鳥の会茨城県の定例探鳥会をはじめ、多くの自然愛好家が訪れます。また、沼の湿地環境で繁殖する希少な植物については、ミュージアムパーク茨城県自然博物館・菅生沼を考える会などにより、生態系保全のための野焼きなども行われています。
5月20日は、菅生沼にて地球レーベル主催の希少植物観察会が行われました。活動報告については地球レーベルfacebookで報告しています。https://www.facebook.com/chikyulabel
〒303-0045 茨城県常総市大塚戸町3100297-27-3481営業時間8:30 - 17:00[月曜休園 ※月曜が休日の場合はその翌日]