【6/19第3回 6/26第4回初夏のチョウ探検終了!】

一言主神社様のご協力で、探検後は厄除け行事のお話も頂戴しお参りもさせていただきました。
第1・2回の前半回では、あまり出会えなかったカミキリムシ(ミヤマカミキリ)やカタツムリ(ヒダリマキマイマイとヒタチマイマイ)も観察できましたね。「生きている木を食べて大きくなって出てきたんだよ」、みどりの会の小野田さんが、成虫が出てきた跡や産卵跡も丁寧に説明してくださいました。こわさとカッコよさが入り混じった「ミヤマカミキリ」。参加者の皆様はその姿を驚きながらみつめていらっしゃいました。
第3回では巨大な殻の火炎彩が美しい「ヒタチマイマイ」、第4回では同じく巨大な「ヒダリマキマイマイ」が雨のあとのコンクリート壁を誰も気づかないようなスローペースで散歩していました。梅雨の時期、至るところでカタツムリたちがお休みをしたり食事をしたりしていますから、雨の日の生き物探しもおもしろいですよ。カタツムリたちはどうして晴れの日ではなく雨の日によく見かけるのでしょうか?
さて、目標としていたゼフィルス(小さなチョウ)と、後半から新たに加わったヒョウモンチョウ(大きなチョウ)は残念ながらその姿を見ることはできませんでしたが、第3回では可児さんが「アカシジミ」を、第4回では案内人の坂入が「メスグロヒョウモン」を確認いたしました。第1・2回で観察した「ミドリシジミ」は、よく探すと、「生きてきた証」であるボロボロのハネで7月の下旬頃まで飛びまわる姿を観察することがでます。さて、前半回ではミドリシジミが何を食べて大きくなるかを確認しましたね。
すべての回でよく出てきたヒメウラナミジャノメは、ジャノメチョウのなかでも珍しくお花に集まるチョウです。前半回ではジャノメチョウの住みかのお話もしましたが、ジャノメチョウのなかまは暗い森の中に多く、食べ物にかかわっているというお話をしましたね。ジャノメチョウのなかまをつかまえたら、アシの数を数えてみてください。昆虫は6本ですが、ジャノメチョウは??
今回の題材になったチョウたちは、お花に集まるチョウたちでした。カブトムシたちが集まる樹液には国蝶オオムラサキや、コムラサキなどの美しいチョウが集まりますから、集まるチョウたちの違いを確認してくださいね。儚くも美しいチョウたちを知ることで、この夏の虫探しのきっかけと、その地に住む命を大切にする気持ちを感じていただけたら幸いです。ご参加くださいました皆様誠にありがとうございます。
坂入 真史
案内人:水海道あすなろの里 坂入真史 補助員:染野貴子
協力:常総みどりの会 可児修一様、長谷川としえ様、小野田祐介様
写真:常総みどりの会 可児修一様、大久保千春様
【訂正】現地でお伝えした種名に誤りがありましたので、訂正いたします。
第4回にて捕獲したキシダグモ科のクモは、現地でアズマキシダグモと発表しましたが、アズマキシダグモではなくイオウイロハシリグモへ訂正いたします。両種ともに身近なクモですが、アズマキシダグモは頭胸部にまっすぐな条が入ることがイオウイロハシリグモとの識別点の一つとなります。
参考:クモハンドブック 馬場 友希 (著), 谷川 明男 (著)(文一総合出版)






