「夏の里山探検」終了しました! ~活動報告①~

【2021年 7/24第1回、7/31第2回、8/1第3回】

 前回のチョウ探検(テーマ観察)に続き多数のご参加を賜りありがとうございました。

 時間延長と炎天下につき、第2回では途中解散を致しまして大変ご迷惑をおかけしました。暑さにも負けず、同行してくださった自然大好きの子どもたちと、最後までご一緒していただいた保護者の皆様におかれましては、盛夏に初めての観察会が実施できましたこと、心より御礼申し上げます。

 各回、大枠は「夏らしいものを見つけよう」といったテーマがあり、クイズは一度お休み。最後に、みなさまが見つけた「夏らしい」生き物たちを教えていただく形式をとりました。セミ、バッタ、クモ、イモムシ…。実際のところ、子どもたちが一番見つけた昆虫は「バッタ」のなかまでした。参加者の方によっては、「秋のイメージ…」という声もありましたが、草むらを歩くたびに飛び出すバッタたちは印象に残った様でした。また、「キリギリス」や「バッタ」は、どう違うのかも観察しましたね。「キリギリス」のなかまの脚(アシ)のトゲはどうして痛そうなのかな??いずれも、幼虫が多かったですね。秋は大人になっているかな??

 また、私たちが長い時間立っていられないような、暑い日でも水辺をスイスイとトンボが飛んでいました。「シオカラトンボ」は、未熟な個体も多く、「え?これがシオカラ!?」と悩んだ方もいたようです。成熟時の白い色はおしゃれのためではないようでしたね。とくにみなさんが、おどろかれていたのは、飛び方がチョウの様に空を舞う「チョウトンボ」。探検バッジのイラストと見比べながら、自然が生み出した翅(ハネ)の構造色の美しさに取り込まれました。第3回では、茨城県では生息域が限られている「ネアカヨシヤンマ」も観察しましたね。第1回・第2回では特徴的なウチワ型の突起をもつ「ウチワヤンマ」も翅(ハネ)をやすめていました。

 もう一つのテーマとして、いきものが住みやすい場所を比較しました。人が歩きやすい場所では草を食べる虫たちや、お花に集まる虫がいました。一方、私たちの腰丈ほど草がのびている場所では、「ほかの動物の隠れ家になっている?」ことを考察しました。実際に、のびた草の中を歩いていただきましたが、「先が見えなくて、歩きにくいね…」と感じていただけましたでしょうか。動物たちには、外敵から身を守る際に隠れ家となる場合があります。しかし、先へ先へと突き進む探検隊にはあまり関係なかったかもしれませんね。

 肉食の生き物たちも、草を食べて大きくなった生き物を食べることで大きくなるということ。「ベジタリアン」の昆虫もしっかりと栄養を摂取していることも確認しました。

 少々詰め込みすぎた探検になってしまい、また予定変更もありましたが無事全回終えることができました。

 参加者のみなさま、ご協力いただきました常総みどりの会のみなさま、地球レーベルのみなさま、誠にありがとうございます。秋にまたお会いできることを楽しみにしております。

                                                                水海道あすなろの里  坂入 真史

案 内 人:水海道あすなろの里 坂入真史 補助員:染野貴子(8/1)

協   力:常総みどりの会 可児修一様、長谷川としえ様(7/24,7/31)、地球レーベル様(探検バッチ制作)

写真提供:可児修一様(a)、長南万里様(b)、坂田育代様(c)、兼村大暉様(d)

第1回観察会(a)
第2回観察会(a)

第3回観察会(a)
美しい構造色のトンボがとまってくれました。素敵な写真を撮影したのは将来のいきもの博士の1人(ⅾ)

~活動報告②へつづく~