秋の里山探検、終了いたしました!!

次の探検 ハクチョウ探検New 12/14情報公開予定! 詳しくは記事の下まで↓

「秋らしい」ものを見つけようというシンプルテーマの探検。

どの回も、概ねすっきり晴れた秋の散策日和でした。あらためてたくさんのご参加を賜りありがとうございます。姿を消したように思えた虫たちも、いざ探検が始まると種数が多く観察できましたね。それぞれの回のふりかえりをさせていただきます。

10月16日
10月16日
10月30日
11月6日

[10月16日]

いざ探検をはじめるとびっくり!秋の昆虫たちが一斉に姿をみせてくれました。森は夏と比べると静けさを感じましたが、子どものみなさんは、バッタに負けない勢いで時に跳ね回りながらそれらを捕まえてきてくださいました。季節は変われども、子どもたちが虫に夢中なお姿は、季節の変化を感じさせませんでした。何度もキャッチを試みて、群れるバッタの中からイナゴのなかま〈ハネナガイナゴ〉をつかまえてくれたときは、共に、一喜一憂させていただきました。中には、キリギリスのなかま〈サトクダマキモドキ〉もかくれていましたね。子どもたちは動く生き物だけではなく、おもしろいコケや地衣類を発見したりコンペイトウのような可愛いお花〈ミゾソバ〉も観察しました。探検が終わったあと、たくさんの〈ガマ〉の穂が研修センターに落ちていたので、「命」たちは田んぼのそばにかえしておきましたね。ときおり木のてっぺんにいた探検バッチの主人公、けたたましく鳴く野鳥〈モズ〉も肉眼でとらえました。シルエットや大きさが想像とは印象が異なっていたようで、みなさま、正に目を丸くしてまじまじとウォッチされていたようでした。

バッタらしくない虫もいたね!
コンペイトウのようなお花
秋の探検でも活躍したお馴染み虫ネット

[10月30日]

赤とんぼたち〈アキアカネ〉が、秋の日差しに照らされて美しい赤色が木々の隙間からその姿をのぞかせていました。それとは逆に、陰にひそむカマキリのなかま〈オオカマキリ〉や〈ハラビロカマキリ〉たちは、あちこちで忍者の様にかくれていましたが、私たちの目はごまかせなかったようで最後はつかまってしまいましたね。観察する生き物たちも多種多様で子どもたちの発見力には、感服いたしました。「あれ!?カミキリムシ!?」生きている虫かとおもったら、どうやらボーベリア菌の仕業であったことも…驚きでしたね。この回までが、直翅目(バッタ目)が最もたくさん観察できた回でした。小さなイトトンボたちやクモたちを見つけながら、より静かになった森を歩いていくと、探検のゴールでは一風かわったカエルのなかま〈シュレーゲルアオガエル〉がなんだか眠たそうに葉上でやすんでいましたね。「秋らしいもの」の中に「葉っぱが黄色から赤にかわるところ」を教えてくれた方がいました。遠くからながめると赤色、黄色、みどり色と3色の葉っぱが本当に美しかったですね。どうして葉っぱは色が変わるのかな??

みんな、オオカマキリつかまえたぞ!!
カミキリムシ!?
ねむたそう

[11月6日]

最終回は初めてのコースとして、あすなろの里を出発し飯沼川周辺までを散策しました。晩秋の昆虫たちが昼間から電灯に集まり「ライトトラップみたいだね!」という声。発見したのはヤママユガのなかま〈ヒメヤママユ〉でした。奇妙なハネをもつ巨大な蛾が、灯火の下の無機質な鼠色の壁にはりつき、秋のもの寂しさを象徴していたようでしたね。川沿いでは、近くで大きく旋回する猛禽類たちをみて、園内ではあまり目にすることがない光景だったかもしれません。探検中は、葉っぱや木の実に潜む虫こぶも探しましたね。最後は、季節の変わり目に池に集まってきたカモのなかま〈カルガモ〉や、冬が近づき渡来してきた〈マガモ〉を常総みどりの会の井上さんとスコープで観察しました。

奇妙で、巨大なハネ
実じゃないものがある!?
カモがいるよ!
休憩中でも、子どもたちはげんきいっぱい!

[最後に…]

さて、どこを歩いてもカラフルな木の実やカラカラの葉っぱや木の枝。耳を澄ますと、鳴く虫たち〈エンマコオロギ〉や外来種の〈アオマツムシ〉の夏の夜と違った趣があるメロディ。歩くたびに「バチッ」「バチッ」とどんぐりを踏む音。軽やかな音楽会の中に、ひそかに冬鳥〈ジョウビタキ〉も鳴いていたようです。秋の里山を生き物を通して様々な角度から楽しむことができた3日間となりました。

みなさまの「秋らしい」をうかがいました

たくさんのご参加誠にありがとうございます!!

 水海道あすなろの里 

坂入 真史

<協力> 常総みどりの会 長谷川としえ様、可児修一様、井上純一様、上山耕平様、根本京子様

地球レーベル様 

<写真> 大久保千春様、長谷川としえ様、井上純一様

ハクチョウ探検Newについては12月14日にホームページでの情報公開を予定しています。(募集開始は12月24日~)本体験では、みなさまから前向きなご意見を多数いただきました。募集方法については引き続き抽選制にするか、再び先着制にするか等々現在検討中でございます。本体験に参加者いただいた方で今後の募集方法のご希望(ご意見等)がございましたら、申込時に使用したメールアドレスまでお送りください。いただいたメール全てにお返事はできない可能性がございますが、必ずご参考にさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

🔷2022年 1月15日,1月21日,2月5日 ハクチョウ探検New (年内12月24日募集開始)