【特別回】秋の里山探検~さしま編~終了!!
すっかりと冬らしい気候になりました。さしまの森では数多くの虫たちが冬支度をしていました。
お渡ししたあすなろの里のカブトムシたちについては記事の後半にて記述しています。
茨城県立さしま少年自然の家の毎年の恒例行事「紅葉祭」。
お祭りにおじゃまして、恒例のあすなろの里の里山探検を行いました。
暦上は冬となり、私たちの目でみえる生き物たちは少なくなりましたが、当日は気温の上昇にともない様々な虫たちが姿をあらわしましたね。あすなろの里の探検でもよく観察できた〈アキアカネ〉や、〈オオアオイトトンボ〉が交尾をしている姿を目撃しましたね。

「イトトンボのなかまだね、このイトトンボはとまったときもはねをひらくね。」
「パリ、パリ」と落ち葉をふみながら森の中を探検し始めると、「葉っぱが飛んでいる!?」とても大きなチョウ〈クロコノマチョウ〉が姿をあらわしました。はねをとじてとまっていると枯れ葉のようですね。

このチョウはとても大きな姿をしていました。 「実は、昔はめずらしかったチョウなんだ。」

このチョウは動かなかったね。触角(しょっかく)をしまいこんでいたね。どうしてだろう?

こちらもじょうずに、かくれていたね。でもこちらはチョウのなかまではなく蛾(ガ)のなかま。

秋にはなかったけれど〔冬になったらみつかったもの〕がありました〈フユノハナワラビ〉
今回は、施設の方に特別に許可をいただき、木の皮の下にかくれるいきものもさがしました。 木の皮の下はあたたかいのかな??いろいろないきものがかくれていたね。また、ふわふわ葉っぱの中からは<カブトムシ>の幼虫を見事発見してくれた人がいましたね。

これ何にみえますか??

小さな虫はなんだろう!?「小さなハンミョウだよ!」実は、ゴミムシのなかま。

カニのようなクモだね。

見つけたカブトムシとは別に、ご希望の方にあすなろの里のカブトムシの飼育もおねがいしました。突然ごめんなさい。
目にみえる虫のほかに、かくれているいきものもいたことに驚きましたね。いざ探検をはじめると、森に暮らす動植物たちがさまざまな表情をのぞかせはじめました。
探検参加者の方々におあずかりしていただいている、〈あすなろの里のカブトムシ幼虫〉ですが、翌年2022年6月11日に放虫することを計画していますので、それまでの飼育をおねがいします。新年度になりましたら再度ホームページでお知らせいたします。なお、飼育の参考書籍として以下の本をピックアップしました。あすなろの里にも置いておきます。ご興味がある方はお見せしますので、窓口でお声がけください。(2022年3月頃まで)
- 虫かごなしでかんたん! ペットボトルで育てよう むし アゲハチョウ・カブトムシ他 著谷本雄治
写真-星 輝行 汐文社
- 昆虫のかいかたそだてかた 三枝博幸-文 松原巌樹-絵 岩崎書店
- 大人のフィールド図鑑 原色で楽しむ カブトムシ・クワガタムシ 図鑑&飼育ガイド 安藤“アン”誠起 著 実業之日本社
次の探検で、また皆さんにお会いできることを楽しみにお待ちしております。
坂入 真史
そのほか:採取した蛾類ですが、破損部位が多く種の同定が困難であったため〈キバガ科〉の一種としました。カブトムシ飼育の件でご質問がございましたら水海道あすなろの里事務所までご連絡をお願いします。
水海道あすなろの里 0297-27-3481(坂入)
【協力】常総みどりの会 長谷川としえ様、地球レーベル様、大久保千春様